有隣病院のご紹介
社会福祉法人東京有隣会『有隣病院』は、昭和15年に開設、昭和27年に社会福祉法人となりました。「療養型病院」として「高齢者医療」を中心に行っている「地域密着型病院」で、現在では一般病棟・療養病棟・回復期リハビリテーション病棟を有しております。同法人の関連施設として介護施設とともに、長年にわたり地域の高齢者医療に向き合ってきました。平成26年には「回復期リハビリテーション病棟」を開設し、また平成31年3月には同病棟を拡張いたしました。現在、私たちは地域の方々にご利用いただける、貢献できる病院を目指しています。高齢者の人生に学び、その学びから高齢者の人生を支援できる、そんな喜びを感じられる病院でありたいと思っています。
院長からのご挨拶
有隣病院は、近隣の方々への外来診療と、入院施設としては、主に慢性期療養、回復期リハビリテーション機能などを備えた慢性期療養型病院です。有隣病院は1940年に開設され、幾多の変遷を経て現在に至り、76年の歴史を有します。『有隣』という名は病院設立時に付けられた名称ですが、「徳は孤ならず隣あり(徳のある人の周囲には同類のものが自然に集まること)」という論語に由来します。現在の状況に照らし合わせると論語の中の「徳のある人」とは、社会や家族に多大なる貢献をして来た高齢者の方々と考えられると思います。また、超高齢社会を迎えたわが国の高齢者をめぐる医療やケアは、様々な領域の専門職者(医療、介護、行政など)が集まり連携することで可能となります。『有隣』の理念は、現代の高齢者をめぐる医療・介護状況にも通ずる事ではないでしょうか。少子高齢化は国際的な課題ですが、高齢者に対する医療は、高齢者の生理的な予備能の低下などを加味した「フレイル」という概念が必要であることが最近、国際的にも、また日本老年医学会等からも提言されています。更に、高齢者は疾病の特徴として、多病性、多様性であり、成人と比較して治療への反応の違いなども考慮しなければなりません。しかしながら、これらのことは医療としても、学問としても、医療制度としても、対人間への対応は未だ課題を残しているのが現状です。有隣病院として、今後もこれらの課題を考慮しながら医療提供を心がけていきたいと思います。現在、有隣病院は以下のような診療体制をとっています。
外来診療:内科(呼吸器、循環器、消化器、代謝糖尿病、禁煙外来)、神経内科、整形外科、リハビリテーション科、外科、眼科、泌尿器科、歯科・口腔外科、放射線科などがあります。更に、女性スタッフによるウイメンズ・フライデー(金曜日)と称した乳腺・子宮がん検診を実施しています。消化器・内視鏡検査、一般検診(個人・企業・日帰り人間ドック)も実施しています。近年、訪問リハビリテーションにも力を入れており、おかげさまで地域の方々に好評を得ております。脳血管、運動器、呼吸器のリハビリテーション、廃用症候群についてのリハビリテーションについて施設基準Ⅰの認定を得ております。
入院病棟:一般病棟50床、回復期リハビリテーション病棟99床、療養型病床1病棟で50床を有しております。急性期病院等の他病院との連携を密にし、同時に地域の方々の要望に沿い、入院患者を積極的に受け入れております。また、当院の属する社会福祉法人東京有隣会には、同一敷地内に2つの特別養護老人ホームがあり、他に世田谷区立の特別養護老人ホームとの提携病院としてホームからの入院も受け入れており、地域の方々の医療・療養への貢献を目指しております。
スタッフ一同、『有隣』の理念を持って、志高く質の高い医療・ケアの提供を心がけています。
院長 藤田 宜是