回復期とは

回復期とは、容態が危機状態(急性期)から脱し、身体機能の回復を図る時期のことです。ここでは、急性期、回復期、生活期(慢性期)を比較しながらご説明いたします。

※「ADL」とは「日常生活動作」のことで、起床、着替え、移動、食事、トイレ、入浴など日常的に発生する動作のことを指します。

✔ 急性期(きゅうせいき)

「急性期(きゅうせいき)」とは、脳血管疾患や骨折など、症状が急に現れる時期であり、病気になり始めの時期のことです。急性期は経過が早く、刻一刻と状態が変化します。急性期では症状に応じて、検査や治療、手術を行います。

✔ 回復期(かいふくき)

「回復期(かいふくき)」とは、容体が危機的な状態である急性期を乗り越えてからのことをいいます。回復期は身体の機能の回復を図る時期ですが、合併症のリスクはまだ残っているため、しっかりとしたケアを受ける必要があります。また、以前の生活に戻るための期間でもあります。

✔ 生活期(せいかつき)※慢性期

「生活期(せいかつき)※慢性期」とは、病状は比較的安定している時期で、再発予防や体力維持のために、長期にわたって治療を続けていきます。

回復期にしっかりリハビリを行うことが大切

回復期では、病気やけがをする前の生活に戻るために、心身ともに回復をはかっていく期間です。回復期に集中的にリハビリテーションを行うことで、その後の回復度合いも左右する大切な期間なのです。