回復期の薬剤師からのワンポイントアドバイス

回復期を担当している薬剤師です。回復期は入院中に薬を整理し、退院先でも不安なく薬の管理ができるよう入院中からサポートしていきます。

薬の事で分からない事があるけど、とりあえず飲んでいる、使っている薬はありませんか。

今回は12月という事もあり、冬場乾燥して何かとお世話になる保湿剤についての豆知識を掲載します。

保湿剤の役割

健康な皮膚にはバリア機能があり、水分の蒸発や外からの刺激を防いでいます。しかし皮膚が乾燥した状態(ドライスキン)外からの刺激を受けやすくなります。

保湿剤は、皮膚の水分が逃げないように”ふた”をしたり、皮膚に水分を与えたりする役割を持っています。冬場は空気が乾燥している為、皮膚がもっとも乾燥する時期です。健康な皮膚を守るために、毎日保湿剤を塗ってスキンケアをしましょう!

・使用量の目安

軟膏やクリームは、人差し指の先端から一つ目の関節まで伸ばした量(1FUT 0.5g)です。

ローションの場合は1円玉大の量が約0.5gです。

フォームの場合は、ピンポン玉1個分です。

この量で手のひらの面積2枚分に塗れます。たくさん塗ったからと言って保湿できるわけではありません。目安は皮膚にティッシュがつく、テカる程度伸ばします。1日2回程度塗ってください。たくさん塗る事だけがいい皮膚がいい状態に保てるわけではありません。適切に使ってみることでお肌のお手入れをきちんとしてあげましょう。